トマトを冷凍すると、毎日の料理がぐっと楽に
トマトを買ったものの、食べきれないまま柔らかくなってしまった経験はありませんか。サラダ用に購入したトマトが余ったときは、冷凍保存がおすすめです。冷凍しておけば、使いたい分だけ取り出して、スープやパスタ、炒め物などに活用できます。
NHKの「ためしてガッテン」で紹介されたトマトの活用法をきっかけに、冷凍トマトを試す人も増えました。トマトは冷凍すると細胞が壊れ、解凍後にやわらかくなります。この性質を利用すると、皮をむいたり、つぶしたりする作業が簡単になるのです。
この記事では、トマトを丸ごと冷凍する方法、カットして保存する方法、つぶして冷凍する方法を紹介します。保存期間の目安や、おいしく使い切るコツもわかりやすく解説します。
トマトを冷凍する前に知っておきたい基礎知識
冷凍すると食感は変わる
トマトは冷凍すると、解凍したときに生の状態よりもやわらかくなります。水分が多い野菜なので、凍ると内部の水分が膨張し、細胞が壊れやすいためです。
そのため、冷凍トマトはサラダやカプレーゼのように、歯ごたえを楽しむ料理にはあまり向きません。一方で、ソース、スープ、煮込み、炒め物には使いやすく、うまみや酸味を生かせます。
冷凍に向いているトマト
完熟しているトマトや、少しやわらかくなってきたトマトは冷凍保存に向いています。表面に傷みがなく、カビや異臭がないものを選びましょう。
ミニトマトも同じように冷凍できます。大きなトマトに比べて使う量を調整しやすく、スープや炒め物にそのまま加えられるのが便利です。ただし、ヘタの周りに汚れが残りやすいため、洗った後は水分をしっかり拭き取ります。
トマトの冷凍方法を詳しく紹介
方法1:トマトを丸ごと冷凍する
最も簡単なのが、トマトを丸ごと冷凍する方法です。時間がないときや、使い道を後から決めたいときに便利です。
まず、トマトを流水でやさしく洗い、キッチンペーパーで水分を拭き取ります。ヘタを包丁で取り除き、1個ずつラップで包みます。その後、冷凍用保存袋に入れて、袋の中の空気をできるだけ抜いて閉じましょう。
金属製のバットにのせて冷凍すると、熱が伝わりやすく、凍るまでの時間を短くできます。トマトが2~3個ある場合も、重ならないように並べると扱いやすくなります。
丸ごと冷凍したトマトを使うときは、凍ったまま水に数秒くぐらせると、表面の皮がむきやすくなります。皮を使わないトマトソースやスープ作りにぴったりです。
方法2:カットして冷凍する
料理に使う大きさが決まっている場合は、先にカットしておくと便利です。トマトのヘタを取り、くし切り、ざく切り、角切りなどにします。
たとえば、スープ用なら2~3cm角、炒め物用なら大きめのくし切りが使いやすいでしょう。切ったトマトを冷凍用保存袋に入れ、できるだけ平らに広げて空気を抜きます。袋を平らにしておくと、必要な分だけ手で折って取り出せます。
一度に使う量が200g程度なら、袋の上から軽く筋をつけておく方法もあります。凍った後にその線に沿って割れば、全量を解凍せずに済みます。
方法3:つぶして冷凍する
トマトソースやめん料理に使うなら、つぶしてから冷凍する方法もおすすめです。トマトのヘタを取り、ジッパー付きの保存袋に入れます。袋の上から手で押しつぶし、全体をなめらかに近い状態にします。
トマト5~6個、約600gを使う場合は、保存袋に入れて空気を抜きながら口を閉じ、袋の上からしっかり押しつぶします。バットの上で平らにして冷凍すると、薄い板状になり、必要な量を折って使えます。
完全なペーストにしなくても問題ありません。少し果肉が残る程度なら、トマトの食感を感じるソースに仕上がります。冷凍前に塩や調味料を加えず、使う料理に合わせて後から味付けするのが基本です。
冷凍トマトをおいしく使うコツ
加熱料理には凍ったまま加える
冷凍トマトは、必ずしも完全に解凍する必要はありません。スープや煮込み料理なら、凍ったまま鍋に入れて大丈夫です。加熱しながら自然にほぐれるため、手間を減らせます。
たとえば、コンソメスープに冷凍トマト150gを加え、たまねぎやベーコンと一緒に10分ほど煮込むと、酸味のある具だくさんスープになります。冷凍トマトは水分が出るため、最初から加える水の量を少し控えると味が薄まりにくくなります。
パスタやソースに使う
冷凍トマトは、トマトソース作りにも向いています。フライパンにオリーブオイル、にんにく、冷凍トマトを入れて加熱し、木べらでつぶしながら10~15分煮詰めます。塩、こしょう、少量の砂糖などで味を調整すれば、パスタやピザトーストに使えるソースになります。
水分が多いときは、ふたをせずに煮詰めましょう。逆に、スープや煮込み料理に使う場合は、無理に水分を飛ばす必要はありません。
保存期間の目安と注意点
冷凍したトマトは、品質を保ちやすい期間の目安として約1か月以内に使い切ると安心です。冷凍庫の開閉が多い家庭では、保存袋に冷凍した日付を書いておくと管理しやすくなります。
冷凍焼けやにおい移りを防ぐため、保存袋の空気を抜き、袋を二重にするのもよい方法です。一度解凍したトマトを再冷凍すると、食感や風味が落ちやすくなります。使う分だけ取り出し、残りはすぐに冷凍庫へ戻しましょう。
解凍後に酸っぱいにおい、カビ、変色、ぬめりなどが見られる場合は食べないでください。冷凍しても傷みが消えるわけではないため、保存前の状態を確認することが大切です。
トマトの冷凍保存に関するよくある質問
トマトは皮をむいてから冷凍したほうがよいですか?
皮をむかずに冷凍しても問題ありません。丸ごと冷凍した場合は、半解凍の状態で水にくぐらせると皮がむきやすくなります。トマトソースやスープに使うなら、冷凍前に皮をむくより、冷凍後に処理するほうが簡単です。
ミニトマトも丸ごと冷凍できますか?
はい、できます。洗ってヘタを取り、水分を拭いてから冷凍用保存袋に入れます。ミニトマトは1個ずつバラバラに凍りやすいので、必要な数だけ取り出せます。カレー、スープ、炒め物に加えると便利です。
冷凍トマトは自然解凍できますか?
自然解凍もできますが、水分が出てやわらかくなるため、生食には向きにくくなります。加熱しない料理に使う場合は、半解凍の状態で水気を軽く切り、ドレッシングや調味料と合わせるとよいでしょう。
トマトジュースやソースも冷凍できますか?
冷凍できます。製氷皿に小分けして凍らせれば、1個ずつ使えて便利です。凍ると膨張するため、容器いっぱいに入れず、8分目ほどにとどめてください。保存袋を使う場合は、薄く平らにすると必要な分だけ折って取り出せます。
冷凍すると栄養はなくなりますか?
冷凍によってすべての栄養が失われるわけではありません。一般的に言われている情報として、冷凍保存は長期保存の手段の一つですが、保存期間が長くなるほど風味や品質は変化します。新鮮なうちに冷凍し、早めに使い切ることを意識しましょう。
まとめ
トマトは、丸ごと、カット、つぶした状態のいずれでも冷凍できます。最も手軽なのはヘタを取って丸ごと保存する方法で、料理の時短を重視するなら、ざく切りや角切りにしておく方法が便利です。
「ためしてガッテン」で話題になったような、冷凍によってトマトをつぶしやすくする考え方を取り入れれば、トマトソース作りも簡単になります。冷凍トマトは生食よりも、スープ、煮込み、パスタ、炒め物に向いています。
保存袋の空気を抜き、日付を書いて、約1か月以内を目安に使い切りましょう。余ったトマトを無理なく保存して、忙しい日の料理に役立ててみてください。
