さつまいもを食べたいけれど、オーブンや魚焼きグリルを使うのは少し面倒……。そんなときに便利なのが、電子レンジを使った焼き芋の作り方です。洗ったさつまいもをキッチンペーパーで包み、電子レンジで加熱するだけなので、忙しい日のおやつにもぴったりです。
テレビ番組「ヒルナンデス」で紹介された方法として話題になったのは、最初に高いワット数で温め、その後に低いワット数でじっくり加熱する作り方です。単に高出力で一気に加熱するのではなく、低温に近い状態で時間をかけることで、ほくほく、またはねっとりした甘い焼き芋を目指せます。
この記事では、電子レンジで作る基本の手順から、ねっとり仕上げるコツ、失敗しやすいポイント、加熱時間の調整方法まで詳しく紹介します。
電子レンジで焼き芋が作れる理由
電子レンジは、食品に含まれる水分を振動させて内部から温めます。さつまいもも水分を含んでいるため、電子レンジで加熱すれば中までやわらかくできます。
ただし、電子レンジだけでは表面に焼き色がつきにくく、一般的な石焼き芋のような香ばしさは出にくいのが特徴です。その一方で、加熱時間が短く、洗い物も少ないという大きなメリットがあります。
甘さを引き出すポイントは、さつまいもを急激に熱しすぎないことです。さつまいもに含まれるでんぷんは、一定の温度帯をゆっくり通過することで、甘みを感じやすい状態に変化します。そのため、最初だけ600W程度で温め、続けて200~300Wの低出力で加熱する方法が向いています。
ヒルナンデスで話題の電子レンジ焼き芋の作り方
材料と用意するもの
用意するものは、さつまいも1本、キッチンペーパー、耐熱皿です。仕上がりをしっとりさせたい場合は、ラップも使います。
さつまいもは、1本あたり180~250g程度の中くらいのサイズがおすすめです。太すぎるものや大きすぎるものは中心まで火が通りにくいため、加熱時間を長めに調整してください。
基本の手順
1. さつまいもを洗う
表面の土を水でよく洗い流します。皮ごと食べる場合は、くぼみの部分まで丁寧に洗いましょう。洗った後、水分を完全に拭き取る必要はありません。
2. キッチンペーパーで包む
さつまいもをキッチンペーパーで包み、全体を水でぬらします。キッチンペーパーが乾いたままだと、加熱中に焦げるおそれがあります。全体がしっとりする程度にぬらしてください。
3. ラップで包む
水でぬらしたキッチンペーパーの上から、ふんわりとラップをかけます。ぴったり密封する必要はありません。ラップを使わない場合は、耐熱皿にのせて加熱しても構いませんが、やや水分が抜けやすくなります。
4. 600Wで3分加熱する
電子レンジに入れ、600Wで3分加熱します。この工程で、さつまいもの内部を温めます。500Wの場合は、まず3分30秒ほどを目安にしてください。
5. 低出力でじっくり加熱する
続けて、200~300Wで12分ほど加熱します。電子レンジに「解凍モード」がある場合は、低出力の目安として使えることがあります。解凍モードの出力は機種によって異なるため、最初は20~30分程度から様子を見ましょう。
6. 竹串で確認する
加熱が終わったら、ラップを外す前に1~2分ほど置きます。その後、竹串やつまようじを中央に刺し、すっと通れば完成です。抵抗がある場合は、200~300Wで2~3分ずつ追加加熱してください。
ねっとり甘い焼き芋に仕上げるコツ
細長く、皮にハリのあるさつまいもを選ぶ
品種によって食感は変わります。ねっとり系を目指すなら、しっとりした食感になりやすい品種を選ぶとよいでしょう。反対に、粉質の品種はほくほくした仕上がりになりやすい傾向があります。
選ぶときは、表面に傷が少なく、持ったときにずっしり重いものがおすすめです。同じ大きさなら、細長く太さが均一なもののほうが加熱ムラを抑えやすくなります。
高出力だけで一気に加熱しない
600Wで10分以上加熱すると、短時間でやわらかくできます。しかし、部分的に水分が抜けたり、端だけ硬くなったりすることがあります。中心まで均一に火を通すには、最初の加熱後に低出力へ切り替えることが大切です。
加熱後にすぐ割らない
電子レンジから出した直後は、内部の熱が安定していません。ラップやキッチンペーパーを外さず、2~5分ほど蒸らすと、余熱で中心までやわらかくなります。急いで割るよりも、少し待ったほうが水分がなじみ、ねっとり感を楽しみやすくなります。
途中で上下を返す
さつまいもの太さや電子レンジの特性によっては、加熱ムラが出ます。低出力で加熱する途中、6分ほど経過したところで一度上下を返すと、火の通りが均一になりやすいでしょう。
加熱時間の目安と調整方法
加熱時間は、さつまいもの重さや太さで変わります。以下は600Wで最初に加熱した後、200~300Wへ切り替える場合の目安です。
| さつまいもの重さ | 最初の加熱 | 低出力での加熱 |
|---|---|---|
| 約150g | 600Wで2分30秒 | 200~300Wで8~10分 |
| 約200g | 600Wで3分 | 200~300Wで10~12分 |
| 約300g | 600Wで4分 | 200~300Wで14~17分 |
| 約400g | 600Wで5分 | 200~300Wで18~22分 |
同じ重さでも、太いさつまいもは時間がかかります。まず短めに設定し、竹串で確認しながら追加するのが安全です。加熱しすぎると水分が抜けて硬くなることがあるため、2~3分ずつ調整しましょう。
ほくほくにしたいときのアレンジ
ほくほくした食感が好きな場合は、水分をやや少なめにして加熱します。キッチンペーパーはぬらしますが、ラップはふんわりかける程度にし、加熱後は少し長めに置いて水分を落ち着かせます。
さらに香ばしさを加えたいときは、電子レンジでやわらかくした後、トースターで3~5分焼く方法もあります。表面に焼き色がつき、焼き芋らしい香りを楽しめます。トースターを使う場合も、アルミホイルが電子レンジの庫内に入っていないことを必ず確認してください。
失敗しないための注意点
電子レンジで加熱する際、アルミホイルは使用できません。火花が出たり、故障や発火につながったりするおそれがあります。アルミホイルを使いたい場合は、電子レンジでの加熱が終わった後、トースターなど電子レンジ以外の調理器具で使用してください。
また、ラップをきつく巻きすぎると、蒸気がこもって破裂することがあります。ラップはふんわりかけ、加熱後は蒸気に注意して外しましょう。さつまいもの表面が乾いている場合は、キッチンペーパーをぬらし直してから加熱してください。
電子レンジ焼き芋のよくある質問
電子レンジの解凍モードでも作れますか?
作れます。解凍モードは低い出力で加熱する設定になっていることが多いため、甘みを引き出したいときに活用できます。ただし、機種によって出力や動作が異なります。まず20分程度で設定し、竹串で確認しながら追加してください。
キッチンペーパーなしでも作れますか?
作れますが、しっとり感を出したい場合は、ぬらしたキッチンペーパーを使う方法がおすすめです。キッチンペーパーがない場合は、さつまいもを水でぬらし、耐熱皿にのせてふんわりラップをかけます。
さつまいもが硬いままなのはなぜですか?
太さに対して加熱時間が短い、または低出力での加熱が足りない可能性があります。中心に竹串を刺して硬ければ、200~300Wで2~3分ずつ追加してください。冷蔵庫から出したばかりのさつまいもも、常温のものより時間がかかる場合があります。
爆発することはありますか?
皮付きのさつまいもを加熱するときは、内部の蒸気が逃げにくくなることがあります。心配な場合は、皮に数か所浅く切り込みを入れてください。ただし、切り込みを入れると水分が抜けやすくなるため、キッチンペーパーとラップで乾燥を防ぎましょう。
作った焼き芋はどのくらい保存できますか?
粗熱を取ってからラップで包み、冷蔵庫で保存し、できるだけ早めに食べ切りましょう。冷凍する場合は、食べやすい大きさに分けて包むと便利です。食べるときは自然解凍してから温めると、食感が戻りやすくなります。
まとめ
電子レンジで焼き芋を作るなら、さつまいもをぬらしたキッチンペーパーで包み、最初に600Wで約3分、その後200~300Wで約12分加熱する方法が基本です。さつまいもの大きさによって時間を調整し、最後は竹串で火の通りを確認しましょう。
ねっとり仕上げるコツは、低出力でじっくり加熱すること、加熱後に2~5分蒸らすこと、そして一気に加熱しすぎないことです。手軽な電子レンジ調理でも、ひと手間を加えれば、甘くてしっとりした焼き芋を楽しめます。おやつや朝食、冷たい焼き芋のアレンジにも、ぜひ試してみてください。
