ピーマンの苦みが少し苦手でも、「パリパリピーマン」なら生のままおいしく楽しめるかもしれません。氷水でしっかり冷やしたピーマンは、みずみずしく、かじった瞬間に心地よい歯ごたえが広がります。火を使わずに作れるため、暑い日の副菜や晩酌のおつまみにもぴったりです。
この記事では、ピーマンをパリパリに仕上げる基本の方法から、苦みを抑える切り方、冷やす時間、肉味噌や味噌マヨの合わせ方まで詳しく紹介します。下ごしらえは約3分。冷蔵庫で冷やす時間を含めても、難しい工程はありません。
パリパリピーマンとは?
パリパリピーマンとは、半分に切って種とヘタを取り除いたピーマンを、氷水に浸して冷蔵庫で冷やして作る料理です。一般的な炒め物のように加熱せず、生の食感を楽しむのが特徴です。
福岡県の居酒屋メニューとして知られる一品で、冷たいピーマンに肉味噌をのせて食べるスタイルがよく見られます。ピーマンの青々しい風味と、甘辛い肉味噌の組み合わせは相性がよく、箸休めにもおつまみにもなります。
氷水で冷やすと、ピーマンの水分とハリが感じられやすくなり、噛んだときの「パリッ」とした食感が生まれます。ただし、苦みが完全になくなるわけではありません。切り方や水切り、合わせる調味料を工夫すると、苦みが気になりにくくなります。
パリパリに仕上げる基本の材料
ピーマンと氷水
2人分の目安は、ピーマン4個、氷約300g、水約200mlです。ピーマンは、表面にツヤがあり、持ったときにハリを感じるものを選びましょう。大きさがそろったものを選ぶと、冷え方や食べやすさもそろいます。
氷と水の分量は厳密でなくても構いません。ボウルにピーマンを入れたとき、全体がしっかり浸かる量を用意してください。氷が早く溶けた場合は、追加すると冷たさを保ちやすくなります。
肉味噌の材料
肉味噌を作る場合は、豚ひき肉または鶏ひき肉130g、長ねぎ10g、味噌大さじ1と1/2、酒・みりん・砂糖を各大さじ1/2、しょうゆ小さじ1/2、ごま油大さじ1/2を用意します。好みで、すりおろしにんにく少々、すりおろししょうが少々、唐辛子1本を加えてもよいでしょう。
肉味噌は多めに作っても、温かいごはんや冷ややっこ、蒸しなすに使えます。辛さを控えたい場合は唐辛子を入れず、甘めにしたい場合は砂糖を小さじ1程度追加してください。
パリパリピーマンの作り方
1. ピーマンを切る
ピーマンを流水で洗い、キッチンペーパーで表面の水分を軽く拭きます。縦半分に切り、ヘタと種を取り除きましょう。さらに食べやすくしたい場合は、縦方向にもう一度切って4等分にします。
苦みが気になる場合は、白いワタの部分を包丁で薄く取り除くのがおすすめです。ワタを削りすぎるとピーマンの形が崩れやすいため、内側の白い部分を軽くなでる程度で十分です。
2. 氷水に浸ける
大きめのボウルに氷と水を入れ、切ったピーマンを加えます。ピーマンが浮く場合は、清潔な小皿などを軽くのせて、できるだけ全体が水に触れるようにしてください。
ボウルにラップをかけ、冷蔵庫で冷やします。すぐに食べるなら1〜2時間が目安です。より強いパリパリ感を楽しみたい場合は、半日から一晩、長くても24時間程度を目安にしてください。氷が完全に溶けたら、必要に応じて氷を追加します。
長時間浸ける場合は、冷蔵庫の温度やボウルの清潔さにも注意しましょう。においの強い食品の近くに置くと、ピーマンににおいが移ることがあります。
3. 水気をしっかり切る
食べる直前にピーマンをザルへ上げ、キッチンペーパーで水気を丁寧に拭き取ります。水分が残っていると、肉味噌やたれが薄まり、口当たりも水っぽくなります。
パリッとした食感をいちばん楽しめるのは、冷蔵庫から出して水気を切った直後です。器に盛り付け、肉味噌や好みのディップを添えて完成です。
4. 肉味噌を作る
フライパンにごま油を入れて中火で熱し、みじん切りにした長ねぎと唐辛子を炒めます。香りが立ったらひき肉を加え、木べらでほぐしながら炒めてください。
ひき肉の色が全体的に変わったら、味噌、酒、みりん、砂糖、しょうゆ、にんにく、しょうがを加えます。弱めの中火にして、汁気が少なくなるまで3〜5分ほど炒めれば完成です。
肉味噌は熱いままピーマンにのせるより、粗熱を取ってから添えると、冷たいピーマンとの温度差を楽しめます。肉味噌を冷やしすぎると脂が固まりやすいため、食べる直前に室温で少し置くと扱いやすくなります。
苦みを抑えておいしくするコツ
切る方向は縦がおすすめ
ピーマンは繊維に沿って縦に切ると、歯ごたえが残りやすく、苦みも比較的気になりにくいといわれています。輪切りにすると柔らかく感じやすいため、パリパリ感を重視するなら縦切りを選びましょう。
冷やす時間を調整する
まず試すなら1〜2時間がおすすめです。短時間でも十分冷たくなり、シャキッとした食感を楽しめます。よりしっかりした歯ごたえを求めるなら、6時間から一晩冷やしてください。
ただし、冷やす時間が長ければ必ずおいしくなるとは限りません。ピーマンの状態や冷蔵庫の温度によっては、水っぽく感じることもあります。初回は2〜4個を1〜2時間冷やし、食感を確認してから時間を延ばすと失敗しにくいでしょう。
味の強いディップを合わせる
苦みをまろやかにしたい場合は、甘辛い肉味噌、味噌マヨネーズ、ツナマヨ、クリームチーズなどがおすすめです。味噌マヨネーズは、味噌大さじ1にマヨネーズ大さじ2を混ぜるだけで作れます。
さっぱり食べたいときは、塩少々とごま油、かつお節を合わせてもよいでしょう。塩だけで食べる場合は、ピーマンの香りと苦みをダイレクトに味わえます。苦みが気になる人は、まずディップを添えて試してみてください。
失敗しないための注意点
ボウルや包丁、まな板は、使用前に洗って清潔にしておきましょう。生で食べる料理なので、切ったピーマンを常温に長く置かないことも大切です。作った後は冷蔵庫で保管し、できるだけ当日中に食べ切ってください。
肉味噌は必ずひき肉の中心まで火を通し、作った後は粗熱を取って冷蔵庫へ入れます。ピーマンと肉味噌を別々に保存し、食べる直前に盛り付けると、ピーマンの食感を保ちやすくなります。
水切りが不十分、氷が少ない、冷蔵庫に入れず常温で置く、といった状態では、パリパリ感が弱くなる場合があります。特に水切りは仕上がりを左右するため、キッチンペーパーを2枚使って表面を軽く押さえるとよいでしょう。
アレンジレシピのアイデア
肉味噌以外にも、いろいろな味付けを楽しめます。ツナ、コーン、マヨネーズを混ぜれば子どもでも食べやすい味になり、納豆と刻みねぎをのせればごはんに合う一品になります。
塩昆布とごま油を合わせると、調理時間をかけずにうま味を加えられます。梅肉とクリームチーズをのせれば、酸味とコクのあるおつまみに。焼き鳥のたれや市販の肉味噌を使えば、さらに手軽です。
よくある質問
Q. 氷水に浸ける時間はどれくらいですか?
A. 最短1〜2時間で食べられます。パリパリ感を強くしたい場合は半日から一晩が目安です。初めて作るときは2時間程度から試し、好みの食感に合わせて調整してください。
Q. ピーマンの苦みは完全になくなりますか?
A. 氷水に浸けても、苦みが完全になくなるわけではありません。縦切りにする、ワタを軽く取り除く、甘辛い肉味噌や味噌マヨを添えると、苦みが気になりにくくなります。
Q. ピーマンを丸ごと浸けてもよいですか?
A. 丸ごとでも冷やせますが、食べるときに切る必要があります。先に半分または4等分にして種とヘタを取っておくと、冷えやすく、盛り付けも簡単です。
Q. 肉味噌は豚ひき肉以外でも作れますか?
A. 鶏ひき肉、合いびき肉、大豆ミートなどでも作れます。鶏ひき肉はあっさり、豚ひき肉はコクのある味わいになります。ひき肉の種類に合わせて、味噌や砂糖の量を少し調整してください。
まとめ
パリパリピーマンは、ピーマンを縦に切って種とヘタを取り、氷水で冷やすだけの簡単レシピです。1〜2時間でも作れますが、半日から一晩冷やすと、より冷たく心地よい食感を楽しめます。
苦みを抑えたいときは、ワタを軽く取り除き、甘辛い肉味噌や味噌マヨネーズを添えてみましょう。水気をしっかり拭き、食べる直前に盛り付けることが、パリパリに仕上げる最大のコツです。
火を使わず、材料も少なく、忙しい日にも作りやすい一品です。まずはピーマン2個と氷水で試して、好みの冷やし時間やディップを見つけてみてください。
